SPCS:スピーシーズ Season1 「WHAT IS LIFE??」with ゲオアグ・トレメル - FabCafe Kyoto

Place

FabCafe Kyoto

Time

2022.9.11 (日) 14:00-17:00, 2022.9.16 (金) 18:00-21:00, 2022.9.30 (金) 18:00-21:00, 2022.10.7 (金) 18:00-21:00

カビ、錆、放射性物質、害虫…。人が操作しきれない自然の力は怖く、同時に魅力的です。これからのクリエーションで大切なのは、これらを厄介なものとして排除するのではなく、いかに共創できるかではないでしょうか。今回、自然の生み出すポジティブエラーを肯定的に捉え、創造的に関わる力(あるいは一次情報を得る力)を獲得していく活動がスタートしました。初回はバイオテクノロジーを自分ごと化するワーク。バイオアーティストのゲオアグ・トレメルとともに4回にわたって開催します。

マイクロバイオーム、放射線、ウィルス、細菌。私たちのまわりには目に見えないし、触ることもできない、自然の力にあふれています。それらは、私たちの身体をつくり、好奇心の源となり、時に恐怖の対象となります。

近年「ポスト人間中心デザイン」や「マルチスピーシーズ」といった言葉に現れるように、人間と人間以外の生命や環境との関わりで世界を捉えようとする考え方が注目されています。自然の一部としての人間の営みをどうデザインしていくか。SPCS(スピーシーズ)は、共にプロトタイピングしながら、自然との関係を探るシリーズプログラムです。

プログラムを通して、自分の中に浮かび上がってきた好奇心や疑問に対して、どのような科学的手法や情報収集をするか知り、一次情報を自ら取りに行けるようになること。さらに、プロトタイピングすることを通して、自ら自然と共にデザインすることを実践すること。毎回異なるフィールドの講師と共にチャレンジしていきましょう。

DIYバイオを通じて生命を考える

Season1のテーマは「DIYバイオ」。講師はバイオアーティストのゲオアグ・トレメルです。彼は「Common Flowers / Flower Commons」などの作品で、違法とも合法とも定義されていないバイオテクノロジーのグレーゾーンを指摘する作品を数多く制作しています。ゲオルグの活動のテーマは「What is Life?」。彼から問われる質問は常に私たちのまわりにある生命のグレーゾーンを鋭く指摘してくれます。それは、新たな実験や挑戦をしうる課題やテーマを見つけるきっかけになるでしょう。

DIYバイオは、身近なものやデジタルファブリケーションを駆使して、市民が自らバイオテクノロジーを実践すること。ここで大事なのは、専門性や精密さの追求ではなく、身近な事象に対する好奇心や問いを、科学の手法を用いて見つめようとすること。「科学」や「バイオ」と聞いた瞬間に専門外だと思わないでください。DIYバイオを一緒に実践することで、非人間中心デザイン実践の入り口を探りましょう。

詳細およびスケジュールについては、以下をご覧ください。
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