2023.02.27 (月) – 2023.05.05 (金)

BioHack Academy 2023 - Call of Participation

Date

2023.02.27 (月) – 2023.05.05 (金)

バイオテクノロジーを公共へ!

生物学は着実に創造的な分野に変わりつつあります。生物学をどのように応用して自然を基盤とした解決策を形作っていくかは、今や私たちの手に委ねられています。

「BioHack Academy」は、オランダのワーグ・ソサエティ(Waag Society)が主催する国際的なコースです。BioHack Academyを修了すると、燃料、食品、繊維、医薬品、香料、菌類を自分で作り、育てることができます。あなた自身の生物学実験室(バイオラボ)を作る方法や、細胞という名の生きた工場の培養方法、実験の行いかたなどを、適切なバイオセーフティ基準のもとで指導します。受講生の方は、シェア型のウェットラボ、ファブラボ、コーディングを学ぶクラスを自由に利用することができます。

このコースでは、自分で製作したオープンソースのハードウェアなどを使用しながら、独自のバイオマテリアル(たとえばバクテリアやDNAなど)を設計したり、育てたり、抽出したりする方法を学びます。たとえば、新しいタイプのバイオインク、バイオポリマー、バイオ燃料などをどのように自分で育てればよいのか、さらにその結果を他の人々とどのように共有するのかを紹介します。まず手始めにビオラセイン(紫色染料)やセルロース(バイオポリマー)など、私たちが所有しているものの中から物を選ぶことも可能です。そのほかに使いたいと思っている生物材料があれば教えてください。

日時と場所

- 日程 2023年2月27日~5月5日
-(ただし、個人のプロジェクトのための実験や作業を仕上げるために、その後もさらなる時間が必要になると思われます。)
= 場所 BioClub Tokyo, FabCafe Tokyo 2F, 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22-7 道玄坂ピアビル2階
- グローバルレクチャー 毎週月曜 18:00 – 20:00 (録画予定)
- 定期ミーティングの開催曜日・時刻は、参加者の予定に合わせて初回に調整します。

言語

グローバルレクチャーは英語、ローカルセッションは英語/日本語で行われる予定です。ドキュメンテーションは英語で書いていただきます。完璧な英語能力は必要ありませんが、英語でのプレゼンテーションを理解するのに十分なレベルである必要があります。

参加登録

登録フォームにご記入の上、BioClub Discordにご参加ください。

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どのようにして達成するか

2ヶ月半で自分たちの実験を一緒に作り上げていきます。毎週1回レクチャーがあります(録画あり)。それに加え、週2日BioClubのラボを利用し、装置の製作や実験を行ったり、そのために必要なサポートを受けることができます。

BioHack Academyのレクチャーを通して、あなたはどのようなツールを作ることになるのかや、そのツールがラボの中でどのように役立つのかを知ることができます。そのうえで、講師が用意したデザインを再現するか、それを改良するか、もしくは自分で一から作るかどうかを選んでもらいます。どこまで洗練されたものにするかはあなた次第です。

このプログラムは、実験機器や実験そのものに触れ、体験することを重視した集中プログラムです。受講生は互いに学び合うために、自分の作品について書いたり、コースを通して学んだり経験した道のりを書き残すこと(ドキュメンテーション)が求められます。各レクチャーの2週間前には、おすすめの必要物品リストとチューターのデザインへのアクセス権が配布され、道具を購入したり、代替品を探したりするための十分な時間が確保されます。このプログラムが終わる頃には、みなさんは様々なバイオマテリアルを育てる能力を携えた「バイオハッカー」になり、その後も自宅で独自の活動を続けることができるようになることが期待できます。

カリキュラム

以下がカリキュラムと活動の概要です。

第1週目:バイオハック・アカデミーの紹介

第2週と第3週 – 実験室(と実験用ハードウェア)を作る/分解する

第4週と第5週 – 実験室の運営について

第6週と第7週:生物工学的に実験をデザインする

第8週、第9週 個別の実験
個人プロジェクトを選択する

第10週目:最終発表会

受講生の方は、学術界、ハッカー、バイオデザイン、バイオアートなど、さまざまの分野におけるラボの実践を、各分野で活躍している講師陣から学ぶことができます。講師陣の顔ぶれは、実験用ハードウェアを自作するハッカーから、CRISPRプロトコルに取り組むアーティスト、オープンソース実験を提唱する学術研究者までを含みます。

日本での追加カリキュラム、現地講師、ラボ見学

Waagからのグローバルレクチャーに加え、バイオインフォマティクス(生物情報学)、DIYバイオ、ウイルス学、バイオアート、DNAシークエンス、バイオプリンティングなどの専門家を現地に招き、講演を行います。詳細は追ってお知らせします。

また、東京の研究室への見学も予定しています。

次のステップへ

BioHack Academyが終わった暁には、修了証を授与します。プロジェクトのGithub、レクチャーや発表を収録した動画チャンネルは公開し、オープンソースのバイオテクノロジーを推進する他のコミュニティに向けて広く成果を共有します。自分だけの実験ツールや実験室を手に入れたら、生産技術の向上、指向性進化実験、バイオガスの生産、水の浄化、生物や植物を用いた汚染土壌の修復など、さまざまなことに挑戦してください。バイオに限界なし!

参加費用

BioClub Tokyoを通したBioHack Academyの参加費用は、Waagでの参加費用と異なり、以下の通りです。

参加希望者は以下の申し込みフォームにご記入をお願いします。https://forms.gle/DiwNPVEzrVNVVCkV7

割引価格は、学生、研究者、無職の方に適用されます。詳しくはお問い合わせください。

参加費は、お申し込み時に全額お支払いいただきます。

参加費には教材費、試薬代、消耗品代が含まれます。

BioHack Academy 2023 at the BioClub Tokyoの定員は8名で、参加費の支払いが完了した方から先着順となります。

BioHack Academyは誰に向けたものですか?

過去に東京で開催されたBHAの参加者は、アーティスト、デザイナー、メイカー、コンピュータエンジニア、生物学者などです。生物学の知識がなくても、興味があれば大丈夫です。

卒業に必要な条件

現地講師

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Q&A

参加するには生物学の知識が必要ですか?

いいえ、必要ありません。コース中にすべて学ぶことができます。

英語を理解することができません。それでも参加できますか?
レクチャーは英語で行われます。また、ドキュメンテーションや最終プロジェクトの発表も英語で行う必要があります。英語は完璧である必要はありません。他の受講生とコミュニケーションをとるのに十分なレベルであれば大丈夫です。

参加したいです。どこで申し込めばいいのでしょうか?
申し込みフォームに必要事項を記入してください。折り返しご連絡します。

BioHack Academyの詳細を聞いたり、BioClubのラボを見学することができる機会はありますか?
はい。1月31日(月)19:00に対面での説明会を行います。

BioClubで開催された過去のBioHack Academyの卒業生です。今年のセッションに参加できますか?
歓迎します! ぜひご連絡ください。過去の経験をみんなに共有してくださると嬉しいです。

新型コロナウイルス感染症があるので、対面でのセッションが少し心配です……
新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐため、状況を見ながら行政のルールに従います。もしBHA期間中に対面でのセッションを開催できなければ、後日開催する予定です。

東京に住んでいないのですが、リモートで参加できますか?
現地で実験を行う用意が既にある方であれば、リモートで参加することもできます。こちらから実験器具をお送りすることはできませんのでご了承ください。詳細については、お問い合わせからご相談ください。