2018.11.06 (火) 19:00 –

BioClub AIR Weekly Meeting: クリスティーナ・スタドルバウアーと金継ぎの変異

Date

2018.11.06 (火)

BioClubアーティスト・イン・レジデンス:
クリスティーナ・スタドルバウアー - セラミック瘢痕

セラミック瘢痕は金継ぎを生体物質によって芸術的に探究したもの。

金継ぎは本来、金銀を使って亀裂を変換させ、壊れた陶磁器を修復するために利用される。この技巧の背景にある哲学に興味を抱いたクリスティーナ・スタドルバウアーは、 この伝統技術を自身の芸術手法で探求し、その原理を個人の愛用品といったほかの素材にも応用しており、さらに概念的には、日常生活においてバラバラになった場所、コミュニティー、状況の修復にも利用している。

クリスティーナは日本に1カ月間滞在し、従来使用される樹脂の代わりに「固着剤」として生体物質を使った金継ぎを探究する。
損傷の改善という概念を生物界に採り入れる、治癒の概念を紹介する。
変形修復は、陶磁器を漆で接着する代わりに、生体物質の増殖によって破片を接合し、「生物学的物質の瘢痕」を作り出して断片の表面を結合する。

クリスティーナは金継ぎへのアプローチと、その背景などについて講演し、陶磁器を「治癒する」実習指導ついて自身の識見を披露する。

クリスティーナ・スタドルバウアーはオーストリア出身でヘルシンキ在住の研究者/アーティスト。芸術と科学のすき間から着想を得て、作品は動物、植物、細菌などの生物が中心となっている。特に、自然 (エコシステム) 、グループ (ソシオシステム) 、あるいは人体におけるプロセスの複雑性への関心が強い。その状況固有のインターベンションを作り出すため、物理的な空間であれ、非物質的情況であれ、現在置かれた状況で作業をすることを好む。彼女の作品には、タンジブルオブジェクト、屋外公共インスタレーションのほか、一日限定インターベンションやリチュアルなどがある。

christina.stadlbauer@gmail.com http://christallinarox.wordpre...

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フィンランドセンター 
FInnish Bioartsociety
BioClub Tokyo

本講演のスポンサーは以下の通り。
オーストリア文化フォーラム東京

19:00にお目にかかりましょう。ゲオアグ・トレメル

BioClub  Weekly Meetingは毎週開催される、DIY生物学、オープンサイエンス、バイオハッキング、芸術と科学に関心を持つ人々のためのオープンミーティングです。

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言語:日本語、English

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