2021.04.25 (日) 10:00 –

ニワトリのさいぼうをそだてたい:バイオクラブワークショップ

Date

2021.04.25 (日)

Time

10:00~13:00

Place

FabCafe MTRL / BioLab

Capacity

① レクチャー+見学+実験:5名
② レクチャー+見学:5名

Fee

① ¥1,000 細胞培養キット一式含む
② Free

今回は、細胞農業と呼ばれる、SF的かつ持続可能な食肉生産方式の一端を体験するワークショップを開催します。細胞農業を始める上でまず必要な「細胞」を回収するべく、簡単なバイオ実験に挑戦します。

ニワトリ1羽の可食肉量は、ニワトリ1羽分を超えられるか?

地球に住む70億人以上の人間たちが生きていくためには、生き物を食べ続けなければいけません。それも、できるだけ地球に負担のかからない方法を考える必要があります。
未来の私たちの食卓を持続可能な豊かさで彩るために、いろいろなアプローチが考えられています。

細胞農業は、この問題への新しいアプローチです。

ニワトリ1羽の可食肉量は、ニワトリ1羽分を超えることができません。
しかし、細胞農業はこう考えます。

もし、ニワトリの細胞を培養させて鶏肉を作ることができれば、その限界を突破することができるのではないか?そしてニワトリ1羽を育てるに必要な自然資源の量も減らせるのではないか?

つまり、
細胞農業は、生き物の生命や自然資源を極力奪わない食糧生産方式でありながら、
細胞農業は、生き物の細胞をふやすことで多くの食肉生産を可能にする方法です。

今回のイベントでは、細胞農業に関して先駆的な活動を行っている「Shojinmeat Project」のメンバーのレクチャーを通じて、細胞農業について理解を深めます。

初代細胞培養(=さいぼうをそだてたい)

理解を深めた上で、実際に農業にチャレンジしていきます。
土壌と植物と向き合う本来の農業では、農業を始める上で「素」が必要になります。
「素」とは、種子であったり、苗木であったり、球根のことです。
農業は、様々な形で「素」となるものを入手するところから始まります。

それは、細胞農業も同じです。

今回のイベントでは、実験を行ってニワトリの「素」となる初代細胞を入手し、培養する(ニワトリの細胞を育てる)ところから始めます。

具体的には、あらかじめ孵卵状態で保持しているニワトリ胚から 初代細胞を抽出し、細胞を継代的に培養します。

一連のプロセスは、生物学的な実験として、FabCafeのP1レベルのオープンバイオ実験室「BioLab」にて行います。その過程で、細胞培養技術を試行錯誤して身に付けながら、バイオテクノロジーに関する実験の基本、ナマモノを取り扱う上での態度を学ぶことができます。

実験に参加される方には、ニワトリ卵1つを含む個人単位で細胞培養可能なキットをお渡しします。そのキットを元に、それぞれがバイオテクノロジーを使って細胞を管理し育てていくことーつまり細胞農業を初めていくことを目指します。

食文化の望ましい未来を考えたい人、バイオテクノロジーと呼ばれるものの実際がどういったものか興味のある方は、是非お越しください。

こんな人におすすめ

・未来の食生産に興味のある方
・自宅で細胞を培養してみたい方
・バイオテクノロジーの基本を学んでみたい方
・shojinmeat projectの活動を知り、joinしてみたい方

タイムテーブル

10:00-10:30:細胞農業についてレクチャー
10:30-10:50:孵卵ニワトリ胚から細胞抽出実験デモ
10:50-12:30:実験
12:30-13:00:レポート+ディスカッション

注意事項

・生き物を解剖する行為があります
・液体を扱いますので、汚れてもいい服でお越しください
・実際に肉を食べられるわけではありません
・生き物を使用した実験であるため、必ず細胞培養が成功するとは限りません
・細胞農業に関する調査研究・教育普及以外の目的を意図していません
・実験資材を故意に破壊するような行為や態度はお断りします

個人情報の取り扱いについて

・ご記入いただいた個人情報(お名前やご連絡先)は、株式会社ロフトワークとFabCafe LLP 、イベント登壇者及び所属機関のみで保管し、結果の分析および、ご案内以外では利用いたしません。また情報の開示および、第三者への提供は行いません
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共催

Shojinmeat Project

本物の肉なのに、牧草地もいらないし、動物も殺さない。 純粋に細胞を増やして作る肉、「純肉(cell-based meat)」です。 Shojinmeat Projectは、純肉やバイオの技術が特定利益ではなく民意によって使われるように 1.一般の方も使えるバイオ技術の開発 2.誰もが各分野から参画できる開かれた対話を軸とした活動をしている、 有志団体・同人サークルです。